植田基工株式会社様 高音質シーリングマイク・高精度で連動するカメラトラッキングシステムの導入
オンライン会議に起こりがちな「声が聞き取れない」
「だれが話しているのか分からない」を解決
簡単操作のタッチパネルシステムでスマートな運用
植田基工株式会社様
お話しをうかがった方
植田基工株式会社 代表取締役社長 植田正樹氏
植田基工株式会社 工事部総務課 課長 長島忠雄氏
会社概要
植田基工についてご紹介ください。
植田氏 弊社は、基礎工事に特化した建設業を営んでいます。創業以来、建築を主体にしてきたのですが、1995年の阪神・淡路大震災でダメージを受けた高速道路やモノレールの補修を手掛けたことをきっかけに、高架下に潜って作業できるような特殊な機械を作って作業をするようになりました。今では土木の特殊施工をやる会社というイメージが、ある程度定着していると思います。独自のものを考えて開発し、その独自性を強みに変えていこうという考え方は弊社に脈々と受け継がれているものです。
会議室はどういう用途で使われていますか?
植田氏 社内の全体会議や勉強会に使います。弊社の仕事は日本全国に現場がありますので出張が多くて平日に集まれないため、勉強会は日曜日の午前中に集まってやることが多いですね。社員全員が一度に集まるのは難しいので、4回くらいに分けて、多いときで30人くらいが集まります。今の社屋に移ってきたのが1997年ですが、その前からやっていて、かれこれ30年くらいやっていますね。
移転してきた当時は、会議室という場所はありましたが、設備は整っていなくて、せいぜいスクリーンにプロジェクターで映写して見せる程度で、マイクもスピーカーもありませんでした。10年ほど前に大塚商会さんからテレビ会議システムの提案を受けて、それはいいなと思ったのです。というのも、弊社には東京と北陸、名古屋に拠点がありまして、そこにいるメンバーが月に一度集まって会議をしていたんです。午前9時から始めるため前乗りで来てもらって。当時はそれを当たり前のようにやっていたのですが、テレビ会議システムを導入したら、わざわざここに集まる必要がなくなるのではないかと考えて早速導入しました。コスト面では交通費や宿泊費がかからなくなりますし、何よりも社員が時間を有効に使えるようになったのが大きかったですね。
システム導入の背景
黒を基調としたモダンなデザインが印象的な植田基工様のオフィス。その中でも一番大きな会議室は、約10m×11mの空間に、座席でおよそ60名が入れるスペースとなっていて、こちらに会議システムを導入いただきました。
導入された会議システムのポイントを教えてください
長島氏 ここには約10年前にビデオ会議システムPolyが導入されていましたが、ビデオ会議の接続相手先から「声が聞き取りにくい」という声が上がるようになっていました。
当時は、机の上に置くタイプのマイクを使っていたのですが、 それが音を拾いにくいという問題がありました。そこで代わりにハンドマイクを使うようになったのですが、コロナ禍で、マイクを回して使うのも憚られました。またカメラは2台で、1台は社長を写していて、もう1台は社長の背後から会議室全体を写していたので、社長以外の人が話すとき、だれが話しているのかが分かりにくかったので、 発言の前に名前を言ってから話し始めていました。
福本 改善の相談を受けた機器納入会社である大塚商会様を通じ、 当社(レスター)にシステムプランニングの要請がありました。ヒヤリングを重ねたところ「可能な限り机上の機器をすっきりさせたい」「準備を簡略化したいという」というリクエストもあり、デザイン性や収音性能に優れるSHUREのシーリングマイクと、それに連動するカメラトラッキングシステムを中心にシステム設計しました。
カメラトラッキングはPolyのビデオ会議(ハード)だけでなくZOOMなどWEB会議システム(ソフト)も兼用で運用できます。複雑な運用にならないよう全てのAV機器の操作をワイアレスのタッチパネルで簡単に操作できるような設計を行い、ビデオ会議システム・WEB会議システム・会議室の音声・映像機器を一か所に集約して扱えるようにし、社内会議・社外会議・面接・セミナー・イベントなど、さまざまな用途にご使用いただける多目的会議システムをご提案させていただきました。
システム構築をする上で気を付けた点はありますか?
福本 音声をトリガーにしたカメラ連動の会議システムは、意図しないポジションにカメラが向いてしまう可能性があるため、これまで避けてきた分野でした。
しかし今回はシステム設計について、SHURE様と入念に事前確認をおこない さらにマイクユニットの配置やビームフォーミングの調整、ゲート制御するオートミキサーとの組み合わせなど、機材の持ち味を熟知されているエンジニアの方々による設定と調整で、非常に優れた収音と安定したカメラトラッキングを両立できました。
システムを改修後、ビデオ会議の接続先である地方の拠点を回られた大塚商会様によると、「本社からの音声は聞こえやすくなっているとおっしゃっています。 音声の品質が上がったことにより会議の臨場感も増して、参加している感覚が上がっているように感じました」とコメントいただきました。
レスターコミュニケーションズは、会議室の本来の目的は「参加されている方が円滑にコミュニケーションでき、そこから新しい価値を生み出すこと」だと考えますので、この成果は非常に大きいものだと感じています。
導入システムの詳細
■超高精度なカメラトラッキング
SHUREのシーリングマイクと旋回型カメラを連動し超高精度に話者の追尾が可能。
■ワイアレスAVコントロール
AMX AVコントロールを実装した多目的会議システムで、マイク・カメラ・スイッチャー・ミキサーなど、さまざまなAV機器をワイアレスタッチパネルで一括コントロール可能。録画操作もワンタッチで実施でき、タッチパネル上の「工程会議」ボタンを押すと、AV機器が決められた設定どおりに動作するプリセット機能も実装。
■リアル会議もWEB会議もビデオ会議もすべて混在可能なハイブリッド形式
通常の会議に加え、ZOOMやTeamsのようなWEB会議にハードウェアのビデオ会議も混在で、カメラ映像やマイク音声を配信可能。
■オーディオブリッジ
WEB会議(ソフト)とビデオ会議(ハード)それぞれの音声をブリッジする(つなぐ)ことも可能になっており、Polyのビデオ会議からZOOM参加者に音声が送れる場所や機器の垣根を超えた、ニューノーマル対応のオーディオシステム。
■4K110型マルチディスプレイと75型4Kディスプレイ×2
工程会議など建築資料の詳細も明瞭に表示できる大画面高精細ディスプレイで円滑な会議進行が可能。
期待・要望
さいごにレスターコミュニケーションズに対する要望、期待など教えてください。
植田氏 技術は日進月歩なので、新しいものが出てきたらどんどん提案してもらえるといいなと思います。よく社員にも話すのですが、我が社はアーリーアダプターの姿勢でやっていきたい。もちろん、本業である工事に関してもそうです。常にそういう姿勢でいるところに情報も入ってくるのだろうし、それに食らいつく気概も出てくるじゃないですか。視野を広げて、今あるものが普通じゃないよと、 もっと考え抜く力を持たなければいけないと、自分自身に対しても言い聞かせています。
左から㈱レスターコミュニケーションズ 福本氏、植田基工㈱ 代表取締役社長 植田正樹氏、総務課長 長島忠雄氏
お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
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