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ヤマハ発動機株式会社様 「Crystal LED」を導入

「Crystal LED」を導入

ヤマハ発動機株式会社クリエイティブ本部様に、株式会社レスターコミュニケーションズ(本社:東京都品川区、対応営業所:愛知県名古屋市)は、ソニーCrystal LED ディスプレイシステムを納入設置調整いたしました。

ヤマハ発動機株式会社様 クリエイティブ本部

https://global.yamaha-motor.com/jp/design_technology/design/

 

世の中に無い新しい価値と新たな感動を生み出す創造の場

パワートレイン技術、車体艇体技術、制御技術、生産技術を核とし、二輪車をはじめとするランドモビリティ事業、ボートなどのマリン事業、ロボティクス事業など、多軸に事業を展開し、180 を超える国と地域のお客さまに製品を提供されているヤマハ発動機株式会社様。
まだ世の中に無い新しい価値と新たな感動を生み出す創造の場としてヤマハモーターイノベーションセンターがあります。デザイナーとエンジニアがコラボレーションし組織の枠を超えクリエイティブな活動が日々行われています。

Crystal LEDディスプレイシステムの導入背景と役割について

Crystal LEDディスプレイシステムのご導入の背景とともに、その第一印象と役割、今後の期待についてクリエイティブ本部の皆様にお話をうかがいました。

田中様

五十苅様

西嶋様

戸田様

倉崎様

 

導入の背景・経緯をお聞かせください

【田中様】従来は、後方からプロジェクターを使ってスクリーンに投射するというリアプロジェクション型のPower Wallを、使用していました。使用年月が経過し輝度劣化及び保守期限が終了してしまうこともあり、更新計画を進めていくことになりました。
従来使用していたものは様々な課題を抱えていました。起動に時間がかかり、複数の機材を多段に接続するシステム構成であったために多くの操作も必要でした。また、部屋を暗くしてもスクリーン正面から光があたると画像が白ちゃけて見えてしまいましたので、室内照明の光を遮るカバーを施す等、リアプロジェクター&スクリーンを使う上で苦労をしてきました。老朽化で輝度が下がりクリアさ・鮮明さが減っていき、部材を交換して「これくらい明るくなればいいかな」と思っていたのですが徐々に「いやそんなことないな」となりました。
このような事情もあり、更新計画を進めていくにあたり次の点に着目しました。

①起動時間の短さ
②扱いの簡単さ
③表示するコンテンツの形状と色の再現性のパフォーマンス
④高解像度化による没入感やシズル感の向上
⑤素早く手厚いメンテナンス対応

単純に高精細な映像が表現できれば良いということではなく、費用対効果・開発効率など含めて検討を重ねていく中で、LEDが候補に挙がりました。
様々な製品を見て検討をしてきた中で、ソニーさんのCrystal LEDを初めて拝見させていただいた時に、他社製品と比べて圧倒的な画像のクリアさ鮮明さ、圧倒的な表現力、その他非常に多くの要素と意味で導入メリットが見込めると感じました。社内でのCrystal LEDの実機評価を通じ検討をさらに深め、最終的には最新型のCrystal LED(Bシリーズ、Cシリーズ)に我々のデータを映し、画像評価を実施し、確実な機種選択を行いました。結果、この大きさ(横4256mm × 縦2394mm)で圧倒的なクリアさ鮮明さ画像を表現する事が実現できれば、没入感なども含めより早い段階でよりリアルなデザイン判断が可能になるという確信に至りました。
話が前後しますが更新計画の検討を進めていく中で、リアプロジェクター&スクリーンをLEDに変更した場合、不安な点や懸念事項をあらかじめ抽出し確認を進めていきました。シズル感の喪失が起こらないか不安でしたが、Crystal LEDの実機評価確認を通じ解消しました。機器の安定性や保守対応品質といった意味では、ソニー製品ということで大きな安心感を得てまた、保守費用が高額かというと従来のリアプロジェクター&スクリーンと同等でしたので、不安や懸念は払しょくすることができました。


【五十苅様】従来のリアプロジェクター&スクリーンではスクリーン画面上にムラのようなものが出てしまい、いかにも後方から投射しているという印象を拭えませんでした。またスクリーンに対して少しでも視野角をつけ横から見るとしっかり見えない等、視野角一つ取っても狭かったのです。結果的に今ひとつモノの形を捉えきれないというか、壁に描いている絵のような感じを拭えませんでした。それでも実際のモデルサイズ表示の実現ができて、その前に立ってモデルが見えるというのは凄いことではあったのですがもう一歩、何かぐっとこないというか、もう一皮むきたいという願望を常に持っていました。
モノの形が正確に表現できない、判断できないというのは問題であり、仕事の成果をいかに正確に表現できるかが非常に大事です。そういった観点でリアプロジェクター&スクリーンは技術的にも限界を感じていました。このような状況において初めてCrystal LEDを見た時「世の中にはこんなモノがあるのだ」と非常に驚きました。暫く時間を経て具体的に導入検討を進めて行く中で、LED表面処理と輝度が異なる最新型のCrystal LED上で我々のデータがどのように見えるかの確認も行いましたが、特徴が異なる機種であっても互いにこれだけのクオリティーで表示できるのであれば、どちらでも良いと言えるほど互いに素晴らしい性能でした。

 

Crystal LEDの第一印象をお聞かせください

【倉崎様】発色と色の再現性に驚きました。従来のリアプロジェクター&スクリーンの感覚で見ると最初は「眩しい」と感じましたが徐々に慣れて「とても綺麗だな」となりました。特に黒が非常に綺麗です。従来のリアプロジェクター&スクリーンでは黒かグレーか・グレーか黒かが判別できなかった部分が「これは黒」と分かるようになりました。また、被写体のカラーと相反し、綺麗に被写体照度が浮かび上がってきて、非常に綺麗に表示ができていると感じました。

【戸田様】審議会において我々のデザインを通すためには、色はとても大事です。最終的なデザインのイメージを我々が作ったデジタル映像で確認を進めていきます。製品化した時にどう見えるのか・どのような色のバリエーションで・どのように展開するか、という点に焦点がおかれますが、実物と近いものが直ぐに確認できるようになったと感じましたし、それが大きな武器にもなっているとも感じました。

【五十苅様】いまだに鮮烈な印象として記憶にありますが、二次元の平面にもかかわらず手前に出てくるかのようなもの凄い立体感です。他のLEDを見たときは立体感を全く感じなかったのですが、Crystal LEDで自分たちのデータを見ると「あれ?なんか半分出てきてない?」と非常に印象的でした。実際に導入してからも立体感、奥行き感を非常に感じます。
Crystal LEDで画像を見られるのであればきちんとやらなければならない、そういった想いを持ち気持ちよく仕事ができています。従来のリアプロジェクター&スクリーンでは、黒がべったりの黒になるか、グレーになるかの2 択のような状況で、影になった部分の形が分からなくなっていて、非常に苦労していました。それがCrystal LEDでは全くありません。バイクのヘッドライトの下の暗い辺りとか、従来では表示しきれなかった黒の内部のより中の部分が見えてくるので、非常に説得力のあるプレゼンテーションになります。
会社としてこの形でやりますか?やりませんか?という貴重な判断の場、審議の場でCrystal LEDを使用し、大きな投資をやりますか、やりませんかを見極めています。Crystal LEDは粗を暴き出すような側面もあり、コンテンツ制作側も手を抜けなくなってきています。実車と同じサイズ以上に画像をクローズアップして見ると「ここどうしたの?」「あれどうなの?」「ちょっとおかしくない?」というような会話が弾み結果的にクオリティーの向上に大変役立っています。


【西嶋様】従来のリアプロジェクター&スクリーンでは「あの時、確かに見たけれど、こんなはずではなかった」ということが多々あり、大きな課題となっていました。エンジニアの視点になりますが、スタイリングデザイナーはスケッチで立体性などを頭の中で理解できまた色も理解できます。ただしそれを見て審議する、ジャッジメントされる方全員が必ずしもデザイナーと同じスタイリング、造形、カラーの素養を持っているとは限りません。例えば、エンジニアの私はエンジニアリングに関すること理解できますが、スタイリングに関してはデザイナーと比べ理解できない時があります。優れたスケッチや3次元CADであったりしても、Crystal LEDの持つクオリティーで評価しなければ判断がずれます。Crystal LEDを使うと限りなく全員の理解が一致するレベルまでもっていき易くなり、画像を見て、確認し、判断するにあたり、異なる立場の人間が集まってもズレや誤解が極限まで少なくできるというのが第一印象です。誤解が生まれてきた従来から、限りなく誤解を減らしていけるのではないかという印象を受けました。
ズレが極限まで少なくできるが故に、細かいことを探求できるようになります。実車があり実車を知っている状態ではない状態つまり、デジタルの中で3Dのデザインのスタイリングデザインした状態の中であってもカラーリングもCrystal LEDを使ってここまでクオリティーを上げられて、複数人で見た時に「これは実態と変わらないレベルで確認ができる」というのはもの凄いことです。実態が出てきたら「あー、こうだよね」というレベルに落とし込める可能性をCrystal LEDに感じます。同時にスタイリングだけじゃなくてエンジニアリングにも使い道がないかというのは、想像してみたいなと思っています。

【田中様】陰になったところの部分を含めて、やっぱり色の再現性にもの凄い魅力を感じました。ヤマハ発動機では、黒に近い色域で7~8 色ほど存在し、それを組み合わせたカラーリングが作られる可能性があります。それをいかに早いタイミングで画面上で確認するかといった時にやはり、Crystal LEDは非常に有効な武器になると考えています。
マテリアルの見え方というのを早い段階で確認できると、早い段階でマテリアルのチョイスを確実にできるようになります。従来は「実際にカラーを塗ってみないとできない」「こうやって映したけどよく分からない」という状態でしたが、Crystal LEDを使うことで、シボ等を含めて早い段階で確認する事が可能になるのではないかと考えています。モーターサイクルの場合、素材により同じ色を塗っても色の見え方が変わっていき、素材の表面処理にも様々なものがあります。設計側と生産側など立場が異なる色々な方が、早いタイミングで共通理解ができると感じています。

シズル感とは?

【田中様】「シズル感」というワードをヤマハ発動機ではよく使います。ニュアンスなどを感じる見え方という意味で用います。

【五十苅様】「ツヤ感」に置き換えてもいいです。艶をどう表現すると艶っぽく見えるかっていうと例えば丸でいうと「張りがある丸さ」です。色々な複雑な形が、ハイライトといって白いエリアが動いていくような形が、余韻を残してまた戻るようなそういったものの端々に感じる・凸があってもう一段あって抜けるような、ちょっとした表情のようなものがアジというか、良い表情につながっていくという感じで用います。


【田中様】車のCM画像とかで木の影が映り込んで動いていきそれが車の形を見せていくというのも「シズル感」です。

【五十苅様】「そそるか・そそらないか」そういったものまでもCrystal LEDは表現できていると感じます。「あっ、ちょっとこれ良いかも」と感じていただける瞬間をどこかに仕込みたいです。従来のリアプロジェクター&スクリーンは、導入当時は世界最高峰のスペックを有していましたが、同じ絵を映せば同じ表情はするのですがそれがどこまで魅力的な内容になるかは疑問で「あっ、光っているね」で終わっていた可能性があります。やはりCrystal LEDを見てしまった以上、「Crystal LEDの方が使えるね、良いね」という話になります。
世の中に無いものを我々は創り、いかに世の中に出たフウというか、完成した状況を想像できるかというのが、実は今までなかなか良いものがありませんでした。その為、クレイモデルと呼ばれる粘土で作ったモデルに色を塗るのが一番現実に近い世界と思っていたのですが、表面の微細な表情・テクスチャーという部分はクレイモデルでは捉えきれない部分があります。また例えば、人間が座るシートの表面には皮のようなものが張ってありますが表面の皺だけでも何十種類も商品あるのですが「それでは切り替えて見てみよう」といった時にクレイモデルに塗り直す・張り直すというのはかなり大変です。それがCrystal LEDでは直ぐに切り替わりますので、時間がかかるのを理由にやらなかった検討がCrystal LEDでは実現できる・できてしまいます。できる・できてしまったことが甘いかというとそうでもなく精度が高いものですから、Crystal LEDを通じた判断が結構正確であると感じています。

 

評価の成果が上がることでデザイン開発、商品ができるまでのリードタイムが短縮できるということは期待できるのでしょうか?

【戸田様】最終的な成果が最後の製品品質ですので、そこが重要ではないです。最終的なものがどういう風にできるかが重要でして、そのための途中の回数はいくらでも増やせます。回数を増やせばリードタイムは増えますし、最初にこのイメージを出しておき、あとは任せておきたいという手法もあれば、その都度その都度見せて確認をとるという両極端なやりかたもありますので、一概にはどっちが良いかは難しいと思います。

【西嶋様】プロセスの考え方によるところだと思いますが、時間がかかるというのは、時間がかかる代わりに、合意形成はしっかりできるし質も上がっていく傾向にあります。質を上げようとすればいくらでも時間はかけられてしまうというのがありますし、早くやろうと思えば早くもできるし、使い方だと思います。

【五十苅様】「Crystal LEDを見て判断してくださいと」言われた時に、「Crystal LEDでこのように見えているのであればこれで良いよね」となっていくと思っています。そうなったときは縮める時期だなと思いますが、現時点ではどちらかといいますと、皆で見て「これならいいね」という議論の納得性を高めるところにうまく作用しているじゃないかなと思います。カラーの方はかなり活用していてカラーリングは今までは色を塗って「どうですか」とやっていたのですが、もの凄い手間がかかりますので、Crystal LEDで直ぐに切り替えながらやっていけるというのは非常に効果が上がっていると思います。
形の作り手の面で考えますとスリップを削減できると思います。「ここおかしいのではないか?」となった時に「いやーそのように見えるかもしれないですが、実際はしっかりできているのです」という質問と応答がCrystal LEDを使うことでほとんどスリップが出なくなるように感じます。デザインの専門家ではない方がご覧になられても、これはこのようなものだなって感じてくれる、形状の理解はしっかりできていくように感じます。

【倉崎様】Crystal LEDのように綺麗になってくると「あー、こういった見え方もあるのだね」など新たに気づくというが起こってきています。手元のモニターでは見えなかった色やマテリアルがCrystal LEDでは見えてきます。



周囲の印象はいかがでしょうか?

【五十苅様】従来は認識や捉え方の相違、意見のくい違いが頻繁にありましたが、Crystal LEDを使うようになってからは少なくなってきていると感じています。

【戸田様】従来のリアプロジェクター&スクリーンの前にクレイモデルがあるとスクリーンに表示した3DCG画像ではなくてクレイモデルの方ばかりを見られてしまい、せっかく作った3DCG画像をご覧頂けなかったのですが昨今は逆になりました。クレイモデルではなくCrystal LEDをよくご覧いただくようになった印象があります。

【五十苅様】ものの形の把握の仕方は色々あります。例えば、自分に対してバイクがどれくらいの大きさであるかの把握は、画面だと見やすいものがあります。バイクが実際全長何メートルで幅がどれくらいあるかすぐに答えられる人は少ないと思いますが、自分にとって大きいな小さいなというのはすぐ分かります。それが早々に確認できますと、あとは色の表情になります。早々にCrystal LEDに目が移り、「赤だとどうなるの?」という話になると「はい赤です」と直ぐに切り替えることができます。「あっこんな風に見えるのであれば」という感じで話が全然違う方向に進んでいきます。ヤマハ発動機として有り・無しを判断する上で、商品として色・形・ロゴの全部ができ上がった状態がこうだという判断をしてほしいとなりますと実物が一つもない時期に一番近いものを見れるのがCrystal LEDとなります。そうった意味でもとても良いなと感じています。重宝していますし、議論の中心になっています。

クレイモデルはいくつか作るものなのですか?どのくらい作るのでしょうか?
クレイモデルを作るのが減っていけばコスト削減になっていくのでしょうか?

【五十苅様】一つの商品を作る時に、そんなに多く制作しません。コスト削減といった話はよくあるのですが、役割が違うものですから、まったく一緒になってクレイが無くなる、無くなりましたというのは今のヤマハ発動機としては考えていないです。形の大きさだけ分かればOKということであれば、別にクレイではなくてもいいのではという考え方もあります。
クレイモデルに綺麗に色を塗っていたのが、色はCrystal LEDで見るからクレイはいいよねというのも実際に起こってはいます。そういった意味では役割分担が見えています。クレイモデルに色を塗るのは月単位でかかります。そういったのがなくなり、それにかかるお金もなくなりました。

【西嶋様】クレイモデルでいくつかの案を作られるのですか?というご質問だとすると、今のヤマハ発動機では案をいくつか出すというのはスケッチの段階で、それで1個に絞った上でクレイモデルに展開するというのが多くのモデルのプロセスです。そのスケッチで判断する際に、スタイリングデザインのプロではない方も判断をされます。今だったら3DCGデータでスケッチをいくつかスタイリングを作った上で、Crystal LEDでビジュアルを見たらそこの判断の間違いは、限りなく少なるという効果があると思います。そういった意味でいうと、3Dスケッチのジャッジメントのところで、もの凄い活躍をするのかなと思います。
クレイモデルというのはやっぱりどうしても体感としての大きさでしたり、形はやはりオートバイですので乗ってまたがって膝で挟んで抱え込んで使うものなので、そこでハンドルが10mm広いと明らかにわかります。やはり絵では見切れないというところは確認する必要があります。今後クレイというのは、使い勝手的なところ、視覚はCrystal LEDに任せて、触覚のところの確認用に使っていくようになっていくのかなと個人的には想像しています。



今後Crystal LEDをどう活用したいですか?

【倉崎様】やはり、より製品に近づけて見せていくことです。実寸大を表示して実物と遜色が無いとなれば、それが一番ベストかなと思います。ヤマハの持つ商材全てがここに注ぎ込まれると良いと個人的に思いましたが、今はこの大きさで十分です。10m、20m 級のボートを置いた時に、それはそれでどう確認できるかというみたいなところのアイデアも、これから持てるといいかなというところを思っています。

【戸田様】このCrystal LEDの発展形として、何もない状態で立体視できれば、それはそれで非常に期待値が上がると思います。

【五十苅様】Crystal LEDで3Dを見てみたいです。今にも出てきそうな立体感を感じますが、本当に出てくるわけではありません。実際に立体で見ようと思ったらVRゴーグルがありますが装置に大げさ感があるのと、複数人で見ようとすると機能的に制限が伴います。Crystal LEDは、その場に居合わせたみんなが同じような捉え方をしながら見ていくことができる装置だと実感しています。合議の場で使われる上では、複数人でどう見えているか共有するというのはとても大事な事となります。Crystal LEDの良さを更に生かす機会を増やしていくべきと思いますが、専用の部屋に設置し使うというのは不便かなと感じるかもしれません。手軽に解体できて、持ち運んで、組み立てられる、移設が簡単に実現できると便利ですね。この建物の下のフロアにクレイモデルを作る部屋がありますが、例えばそういった部屋にCrystal LEDを設置し、クレイモデルがあり、デジタル画像と比較ができる、ものを作っている現場とCrystal LEDが同居して何ができるか、共存して何ができるかというのは個人的に非常に興味が湧きます。

【西嶋様】今はカラーリング、スタイリングのところで非常に効果的だなという感じでいます。やはりこれだけの解像度感があって3Dにも対応しているとなりますと、3Dというとスタイリングよりむしろエンジニアリングの方が解析等に使用していますので、そういったところでの使い道、立体解析など、従来の解像度感では実現できないことが沢山あると思っているのですが、そういったところにもCrystal LEDを使っていきたいです。この建物はイノベーションセンターと言って、スタイリングデザインだけの建屋ではなくオープンオフィスとして「開発の皆が集まって」というコンセプトを持っていますので、そういった使い道もあるのではないかと思っています。例えば船の内装ですが、3Dを用いて内装チェックを行う等、色々な開発設計的な使い道というのもやはりあるのではないかと思っています。

【田中様】3Dのデータをいかに再現する、見えるようにするか、それを複数人で確認できるようにするというのは次のポイントだと思います。Crystal LEDのサイズでこの部屋にいる全員が3Dで見えるのであれば、もの凄い期待が膨らみます。

【西嶋様】Crystal LEDの見て感じたのですが、今までは3DであればVRゴーグルが一番だと考えていたのですがVRゴーグルの解像度・解像度感といいますか見え方・ちょっと薄透けて見えたような見え方でポリゴン感あるような形で3Dを見た方がいいのか、Crystal LEDクオリティーでCrystal LEDの画面で見た方がいいのか、悩ましいです。目的によって異なると思いますがVRゴーグルは確かに3Dを実現できてはいるのですが、質感のようなリアリティーさの表現が難しく物足りないと感じます。Crystal LEDを見たら「Crystal LEDを見た方が良いじゃないのか、Crystal LEDの方が正しいのではないか」となると思います。

【五十苅様】VRゴーグルをいくつか見てきた上で言いますと「VRゴーグルで全てを判断してください」と言われたらやはり自信がないですね。過去に、VRゴーグルを使った結果、思っていたのと違うということが起こりました。3DVRゴーグルで見る目的の内容というよりはむしろ、物を作ってしまった方が早いと思う時も多々あります。画像、画質という意味でいうとCrystal LEDと全然勝負にならなくて、3DVRゴーグルは良くはなってきてはいますけど、粗い部分がありそれをもってして「シズル感」のような色艶・表情を3DVRゴーグルでどう表現するかというと、大変難しいと思います。そういう意味でいうと色艶・表情はCrystal LEDで見て、あとは物を置いておけばいいのではという考え方ができます。Crystal LEDの3Dで本当にどこまで満たせるか、非常に興味がありますね。一回試してみたいです。「これだ」という明確なやり方は確立するというよりかは、いろいろなやり方を実践していきたいと考えています。どれが一番で、あと駄目だという話では、これからは上手くいかないのではないかなと考えています。
Crystal LEDはTOP層の方々はもちろんですが、それ以外の方々にも見せられる機会を作っていきたいと思います。個人的には是非エンジニアリングの方々にも使って欲しいと考えています。実務を進める時は色々な部署の人間が集まり仕事を進めていきます。その時にCrystal LEDを用い3DCADを映して会議を行ったらどうなるかなど是非やってみたいです。

【西嶋様】設計データが入った状態であれば、3DCADの中に入って中身を確認していくことができると思います。デザイナーもエンジニアもそれなりに想像力はあるので自分が書いているものはどういうものか分かるのですが、皆に見てもらうというのも可能性が広がるかもしれないです。そういった観点からもCrystal LEDは、すごい助けになるのかなと思います。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

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