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国立大学法人筑波大学様

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国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)医学系(医学群および医学系大学院)では、講義収録コンテンツに字幕テキストを付ける仕組みを導入。音声のテキスト化にDaAlps for EducationシステムのAI音声解析を用いてます。導入の経緯と利用状況について詳細を伺いました。
http://www.md.tsukuba.ac.jp/igakugun/

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講義収録コンテンツ活用ソリューション

講義収録した動画データと資料の内容をAIによって解析し、学生が今知りたい&授業コンテンツを検索し易くします。
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教育機関向け

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遠隔講義から実習スタジオ・ホール設備などの各種視聴覚システムをベースに、運用支援なども含め、総合的な講義支援をご提供いたします。
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国立大学法人筑波大学様

【学部紹介】筑波大学において医学に関する学問分野の教育を担当

筑波大学医学群についてご紹介ください。

讃岐勝氏
  国立大学法人筑波大学
  医学医療系臨床医学域
 (医学数理情報学)
  附属病院医療情報経営戦略部
  助教 博士(理学) 讃岐 勝様

本学は1872年に明治政府によって国内初の高等教育機関として創立。1973年に「新構想大学」として生まれ変わり筑波大学として開学されました。以来40有余年、常に時代を先駆ける大学をめざして努力を続けています。
医学群は医学に関係する学問分野の教育を担当する3つの学類(医学類・看護学類・医療科学類)で構成されます。いずれも病気の予防、診断・治療、看護を目指す医療者と医学研究者の育成を目的として、一般教育から専門分野まで幅広い学問分野にわたって、一貫教育を行っています。
医学群医学類は筑波大学の創立に合わせて開学され、病態別・症候別体系の医学教育カリキュラムである「統合型カリキュラム」を開発するだけでなく、全国で初めて海外臨床実習を正規の実習として認めるなど、今では全国の医学部・医科大学で当たり前となったカリキュラムを先導してきました。
現在では全国で13校しかない「スーパーグローバル大学トップ型」の1つとして、真に国際競争力を持った人材育成をはじめ、海外の大学との単位互換性を持ったプログラム開発、ボーダーレスな感覚を持った人材の受け入れを積極的に促進するなど、さらなる教育改革・入試改革に取り組んでいます。

【利用状況】講義映像に付ける字幕テキストの音声解析にDaAlps for Educationを利用

DaAlps for Educationの利用状況について教えてください。

現在、医学類ではすべての座学の講義(約30コマ/週)を映像で収録し、配信するシステムのリリースを予定しています。現段階でのシステムの開発はほぼ完了しており、正式なリリースは次年度を予定しています。
映像の収録および配信はメディアサイト株式会社(以下、メディアサイト)の映像統合プラットフォームを利用していますが、収録映像に字幕テキストを付加するための音声の解析、およびテキスト化をDaAlps for Educationで行っています。


字幕付きサンプル画像


システムの処理フローは、概ね次の通りです。

1.収録映像データをDaAlps for Educationへエクスポート
2.DaAlps for Educationで映像データをAI解析
3.映像にリンクしたテキスト情報を出力
4.テキスト情報を確認・編集
5.映像統合プラットフォームでテキスト情報をインポートし、字幕付き映像を作成

 

【導入背景】他の学部の学生に医学群の講義を閲覧してもらうため講義映像を配信

講義映像を配信する目的を教えてください。

今回の講義映像配信の仕組みは、他の学部の学生に医学群の講義を閲覧してもらうためのシステムとなります。義肢装具士や医療システムのエンジニアなど、それぞれの専門分野だけでなく、高度な医学知識を必要とする学生を対象としています。ただし、一部、医学部の学生からも閲覧を希望する声が上がっており、医学部学生に開放することも検討しています。
このような学生はそれぞれの所属する学部の卒業後、医学群に再入学して医学的な知識を学んでいました。すぐにその代替手段となるわけではありませんが、そのような学生をサポートをするのが目的であり、筑波大学卓越大学院プログラム「ヒューマニクス学位プログラム」による取り組みの1つになります。

なぜ、講義映像に字幕が必要なのでしょうか。

講義映像に字幕テキストを付加するのは、閲覧者の理解度を高めたり、キーワードによる検索をしやすくするというねらいもありますが、最終的には英語字幕を付けるという目的があります。
本学では110を超える国・地域から留学生を受け入れており、英語のみで学位が取得できるプログラムも提供しているという背景があり、英語字幕が必要となります。英訳するためには日本語のテキストが必要となります。


【導入経緯】音声解析の品質が高く、導入・運用の負荷が少ないDaAlps for Educationを選択

DaAlps for Educationを採用した経緯を教えてください。

音声のテキスト化に関して、さまざまなシステムや音声認識エンジンを試してみたのですが、講師によって口調や話すスピードなどが異なり、加えて医学用語なども多いためか、納得できる品質の製品が見つかりませんでした。
その中で、DaAlps for Educationを試したところ、次のポイントから採用を決めました。

●音声解析の品質が優れている
●音声認識のための登録・学習が不要なため導入・運用が容易
●処理速度が優れている
●コストパフォーマンスが高い
●既存の映像統合プラットフォームと連携する仕組みの開発が容易
●映像統合プラットフォーム側に大幅な変更が不要
●自社開発製品なので細かな要望にも柔軟に対応してもらえる
●サポート体制が充実している

【効果】解析の精度や処理速度を評価

実際の講義映像で運用をして、認識精度などへの評価はいかがでしょうか。

導入検討した製品の中には、事前に手間をかけて学習をさせないと認識の精度が上がらない解析エンジンもありましたが、DaAlps for Educationの場合は、そのような手間はかからず、医学用語などの認識精度も高いのでとても満足しています。
また、複数の講義を並行して処理をする際も、午前中の講義は当日の午後に、午後の講義も翌朝には解析が終了していますので、処理速度も問題はありません。
一方、導入検討時からわかっていたことですが、解析時点で句読点が付くようになると、確認・編集作業の負荷や時間を削減できるので、改善されると助かります。
また、解析の精度とは直接関係ありませんが、1つの画面に表示する行数や表示秒数に関しては、さらなる検証が必要だと考えています。
 

【評価・期待】迅速かつ丁寧なサポートに期待

レスターコミュニケーションズへの評価や期待があればお聞かせください。

既存の映像統合プラットフォームと連携する仕組みを開発する際、細かな要望を出しましたが、メディアサイト社と連携しながら、迅速かつ柔軟に対応してもらえたので、とても感謝しています。
今後も引き続き、迅速かつ丁寧なサポートに期待しています。

讃岐勝氏
国立大学法人筑波大学 讃岐 勝様

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。


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