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株式会社音響ハウス様 4K/HDR/60p対応「Edit4」リニューアル

「Mistika」採用 高いグレーディング機能など信頼・評価

Mistika

音響ハウスは2020年10月、4K/HDR/60pに対応した編集室「Edit 4」をリニューアル。4K・8Kオンラインフィニッシングシステム「Mistika」を新たに採用し、BS-TBS『2020日本遺産スペシャル 列島104の鼓動』(12月27日、ハイビジョンと4Kで同時放送)で実戦デビューを果たした。
これまで採用していた「Pablo Rio 4K」からのシステムリニューアルの狙いとは何かを聞いた。(取材:月刊ニューメディア編集部)

株式会社音響ハウス様

https://www.onkio.co.jp/

 

お話しをうかがった方

スタジオ事業部門技術部マネージャー 編集グループグループ長エディター・新木進氏
スタジオ事業部門技術部 編集グループチーフカラリスト・鈴木裕樹氏

 

カラグレを将来的な強みにできるポテンシャル

 

スペイン・SGO社が提供するMistikaは、オンライン編集からVFX、カラーグレーディング、ステレオスコピック3D、デリバリーまでひとつのシステムに納めたトータルポストプロダクションシステム。マルチレイヤ構造でHD、2K、4K、8K編集作業をリアルタイムに行い、スピードや正確性を発揮しながら質の高い仕上がりを提供する。
「カラーグレーディングを含めたオールマイティな編集を意識して採用しました」(音響ハウス スタジオ事業部門技術部マネージャー編集グループグループ長エディター・新木進氏)との評価にあるとおり、最新鋭のカラーコレクションやSDR/HDRグレーディング対応はMistikaの強みのひとつだ。「将来の8Kコンテンツ増も見据えた上で、(カラーグレーディングが)ポスプロとしての特色にできると考えています」(新木氏)。
既存のシステムで難しいことができる、というのはMistikaの強みだ。自由にノードを組むことができるので、カラーマネジメントのフローをオペレータ自身が組める。「パフォーマンス的に長尺コンテンツに対応し、クラッシュにも強い。
HDRで言えば、インプット・アウトプットのプロセスをオペレータが自分で選択してフローを組めます」(レスターコミュニケーションズ 技術部門システムエンジニアリング一部テクニカルコンサルタント課グループ長・蛸島晋平氏)。
機能面では、素材を扱う上でローカルハードディスクへのコピーが不要な点も採用の決め手のひとつとなったそうだ。「4K、さらに8Kとデータサイズが大きくなると、コピーだけで多くの時間を要します。実際にローカルに取り込まずともリンクから違和感なく素材に触れることで、取り込みにかかる時間をクリエイティブな部分にまわせるので、全体として作業の効率性が高まると感じました」(新木氏)。

 

レスターの高いサポート体制

これまで採用していたPablo Rioからの転換は、オペレーションにどのような変化をもたらしたのか。スタジオ事業部門技術部編集グループチーフカラリスト・鈴木裕樹氏は「グレーディングのしやすさは期待どおり。リンクからすぐ作業に入れる点も、時間効率の面から有効だと感じます」と評価する。
一方、コンポジット系特有の設計概念から、いわゆるタイムラインが存在しないなどの「違い」に戸惑う面はあるという。「個人的に慣れと勉強が必要な面があります。自由度と柔軟性の高いシステムなので、すでに『Mistika』を利用しているユーザの意見を聞くなど、横の連携を取ることができればありがたい」(鈴木氏)。
導入元であるレスターコミュニケーションズは、こうしたニーズへの対応を検討することを含め、Mistikaのさらなるシェア拡大を目指す方針だ。実際、レスターでは従来の日本語マニュアルとは異なる「手順書」を用意してユーザに提供するなど、システムを使いこなすために必要な情報提供およびサポートを積極的に行っている。
「(開発元である)SGOは大きい会社でない分、レスポンスは速い。技術的な改善を含めて情報を迅速に提供することでお客様とより良い関係を築き、優れた編集システムに仕上げていくことができれば」(レスターコミュニケーションズ 映像ソリューション営業本部第一営業部門放送営業一部営業二部リーダー・池田堅一氏)
全く新しいシステムの導入、そして既存システムからの入れ替え工事を担当したことを含め、音響ハウスとレスターコミュニケーションズの固い信頼関係がうかがえる今回のリニューアル。日本市場におけるMistikaの飛躍を占う意味でも重要な事例となりそうだ。

音響ハウス様
■前列右から音響ハウスのスタジオ事業部門技術部マネージャー 編集グループグループ長エディター・新木進氏と同事業部門技術部編集グループチーフカラリスト・鈴木裕樹氏
■後列右からレスターコミュニケーションズの映像ソリューション営業本部第一営業部門放送営業一部営業二部リーダー・池田堅一氏と技術部門システムエンジニアリング一部テクニカルコンサルタント課グループ長・蛸島晋平氏

 

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