四国電力株式会社様
「タッチパネルの操作でさまざまな画面パターンを思い通りに表示できるので、
より迅速かつ的確に災害対応の意思決定を下せるようになりました」
四国電力株式会社(以下、四国電力)では、災害情報システムの構築にともない、新たに3台の大型モニターおよびタッチパネル方式のスイッチャーを導入。大型モニターや卓上ディスプレイの表示画面を臨機応変に操作することで、災害発生時の対応力の向上を図りました。導入の経緯と利用の様子について詳細を伺いました。
四国電力株式会社様
https://www.yonden.co.jp/corporate/yonden/summary/index.html
【会社概要】エネルギーを中心に、生活に関わるさまざまなサービスを提供する「四国電力」
四国電力についてご紹介ください。
四国電力は創業以来、エネルギー事業者としての公益的使命を着実に遂行しつつ、時代とともに移り変わる社会的課題の解決や、お客さまニーズへの対応を通じて、事業を拡大してきました。
2020年には送配電事業を別会社化し、四国電力送配電株式会社を発足しました。これからも、四国電力および四国電力送配電を中心とした企業グループとして、四国地域を基盤に電気をつくり、地域の皆さまへ安定供給することはもちろん、情報通信やビジネス・生活サポートなど、暮らしに関わるさまざまなサービスを高い品質で提供することにより、快適・安全・安心な暮らしと地域の発展に貢献するという社会的使命を全うしていきます。
【業務】大型モニター3台とタッチパネル方式のスイッチャーを導入
共信コミュニケーションズ四国を通じて導入した設備について教えてください。
本店・緊急対策室の機能およびファシリティを整備するため、災害情報システムをはじめ大型モニター・スピーカーなどの映像・音響設備、TV会議システム、各種パソコンなどを刷新しました。
共信コミュニケーションズ四国には、大型モニター3台とスイッチャーの提案および手配、接続などの導入を依頼しました。
設置してもらった 各大型モニターは最大4画面に分割表示可能で、3台合わせて最大12ソースの情報を同時に表示できるようになっています。
緊急対策室に設置されたメインモニター画面
大型モニターには、どのような情報ソースを表示するのでしょうか。
スイッチャーの操作タッチパネル画面
(メニューは顧客に合わせてカスタマイズ可能)
表示する情報ソースは、TV映像をはじめ、TV会議や各地定点カメラの映像、災害情報システムやウェブサイトの画面など多岐にわたります。
出力先は大型モニターのほか、現状、約20台の卓上ディスプレイなどが対象となりますが、将来的な拡張に備え、入出力はそれぞれ64チャネル対応としており、スイッチャーで臨機応変にコントロールできるようになっています。
【効果】基本的な表示設定パターンを登録、素早い操作で円滑な会議の進行が可能
大型モニターおよびスイッチャーの使い勝手はいかがでしょうか。
四国電力株式会社
総務部 渉外・危機管理グループ
担当リーダー 山本健司氏
以前とは災害情報システムなどの環境も異なりますが、ディスプレイやスクリーンに表示できる情報ソースの数が限られ、特定のモニターにしか表示できませんでした。また、さまざまなシステムの増設を繰り返した結果、構成が複雑化しており映像の切り替えなどにも手間取ることも少なくありませんでした。
新システムではモニター3台で最大12種類の情報を同時に表示できるので、必要な情報を的確かつ迅速に共有・把握できるようになりました。また、クリアで高精細な画面により細かな情報も確認しやすく、臨場感もあるのでTV会議によるコミュニケーションの質なども向上しています。
スイッチャーに関しては、どの情報をどの画面に表示するのか、タッチパネルで素早く操作できるので、円滑な会議の進行が可能となりました。さらに、基本的な表示設定パターンも登録できるので、会議を開始する際に手間取ったりすることもなくなりました。
先日、刷新後にはじめて全社大の災害対応訓練を実施したのですが、円滑な情報共有や会議の進行ができ、参加者からもとても好評でした。
加えて、直感的に操作できる取扱いの容易さのおかげで、担当者の引き継ぎなどもスムーズに対応できると期待しています。
【背景】迅速かつ的確な意志決定と復旧活動に臨む体制づくりの一環として災害対策総本部の機能を強化
緊急対策室について教えてください。
台風や地震など自然災害が発生した場合、または発生のおそれがある場合に、災害対策総本部員が参集し、災害対応に係る指揮所として機能する場所となります。TV会議や災害情報システムを用いて、各種情報を集約・共有し、対応策の意志決定を図ります。
災害情報システムについて教えてください。
災害時における各種情報の共有・一元化、時系列化を図るシステムで、防災体制の発令・解除、災害対策活動の時系列管理、連絡処理票による周知・依頼状況の把握、会議記録といった機能を備えています。
災害対策総本部の機能を強化・刷新した理由を教えてください。
東南海・南海地震等の大規模災害の発生が懸念され、また、これまで経験したことがなかった規模の台風や大雨による被害などが発生しています。そのような状況下、社会の重要インフラを担う当社には、災害発生時に被害情報や復旧状況など災害情報を一元的に把握するとともに、関係者がすみやかに必要な情報を共有し、迅速かつ的確に復旧活動に取り組む体制が求められます。
しかし、従来のホワイトボードなどをメインとした情報の管理・処理では、情報が錯綜し、最新情報の共有・伝達が滞るような場面も散見されました。
加えて、四国電力と四国電力送配電の両社は、一体で災害対応にあたることになるので、情報共有・連携をより円滑かつ適切に行うため、各種情報を効果的に可視化し災害対策総本部における情報共有や意思決定の迅速化に資するよう新たな映像・音響設備を導入しました。
四国電力株式会社
総務部 渉外・危機管理グループ
吉門 洋吏氏
【選定理由】最適な機器の組み合わせによるコストパフォーマンスの高い提案を評価
共信コミュニケーションズ四国に映像・音響設備の導入を依頼した経緯について教えてください。
四国電力株式会社
総務部 総務グループ
松本 明真氏
映像・音響設備を刷新するにあたり、多数の情報ソースを一元的に管理・操作し、大型モニターや卓上ディスプレイへと円滑に表示できる仕組みを導入したいと考えました。
一方、大型モニターに関しては、緊急対策室において設置・運用できる最大のサイズと台数を、映像・音響設備全体としては、機器の使いやすさや信頼性を要件として選定を行いました。
共信コミュニケーションズ四国の提案を採用した理由を教えてください。
映像・音響設備に関して取引実績のある企業、数社へ提案を依頼しました。共信コミュニケーションズ四国は、TV会議などで利用する各種モニターの導入実績があったことから、入札へに参加していただきました。
共信コミュニケーションズ四国は、特定のメーカー品に依存・制約されないマルチベンダー環境で、最適な機器を組み合わせる、コストパフォーマンスの高い提案をしてくれました。また、スイッチャーのカスタマイズの自由度が高いことなどが決め手となり、採用を決めました。
【評価・期待】現地工事で発生する課題にも柔軟に対応
今後の展開予定などがあれば教えてください。
まだ緊急対策室の整備を終えて間もないので新たな展開の予定はありませんが、緊急対策室の実運用を通じてさらなる使い勝手の向上や機能拡充の必要性を検討していきたいと思っています。
また、緊急対策室は基本的に災害発生時に使用することになっていますが、利便性の向上とともに重要なTV会議などで利用する機会も増えています。
共信コミュニケーションズ四国への評価や期待があればお聞かせください。
多数の情報ソースを一元管理するために、さまざまな既設機器の接続が必要となります。そのため、複数の関係部署との調整に手間や時間がかかることもありましたが、共信コミュニケーションズ四国は私たちだけでなく、各担当者にも丁寧に接してくれたのでとても助かりました。
また、新型コロナウイルス感染症が流行する中、短納期での導入をお願いすることになってしまいましたが、受注後すみやかに機材の手配を行うとともに、現地工事で発生する課題にも柔軟に対応してもらえました。加えて、必要なタイミングで適切な提案や確認を行ってくれたため、安心して設置工事を任せることができ感謝しています。
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