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株式会社アイウェアラボラトリー様

アイウェアラボラトリー様

1996年10月設立。当時、一台3000万円の価格がつく高額であった三次元足形計測装置を、性能と精度を上げながら、大きく低価格化させた「INFOOT」を開発・販売。
ナイキ、アシックス等の世界の大手靴メーカーの研究所や店舗に導入されました。特に、足の骨の位置を示す解剖学的特徴点をしっかりと計測出来る機器は他にない事から、人類学、人間工学などの人体測定研究分野では、ナンバー1のシェアを獲得。国や地域ごとの足の形、寸法の比較・分析で大きな成果を上げています。
http://www.iwl.jp/

製品ページ・関連ソリューション

FA用画像機器・セキュリティ

FA用画像機器・セキュリティ

簡易型の画像解析装置をはじめ、FA用PCやカメラモジュール・レンズ・照明装置など、さまざまなアプリケーションを開発やカスタマイズを含め提供。
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株式会社アイウェアラボラトリー様

導入背景

共信コミュニケーションズに依頼した経緯を教えてください。

 2014年頃に、カメラメーカーさんの紹介で、当社まで営業にお越しにいただいたのが、共信コミュニケーションズさんと知り合った最初です。その頃は、次世代の「INFOOT」のために、より性能の良いカメラを探していて、その解決策を提案いただいたり、なにか相談が出来るかもという事で、お話を伺う事にしました。
 打ち合わせのなかでレーザーに関しても困っているという話をしたところ、レーザーも新たに提案してもらうこととなりました。これまで使っていたレーザーは、端までビームが均一に届きませんでした。そのため、計測器の真ん中に足を置かないと、正確な数値が取れなかったり、足首の上の方まで測れなかったりと、満足のいく計測が出来ていなかったのです。

どのような提案内容でしたか?

 レーザー機器のメーカーである(株)彩世と協力して、当社が希望した性能を持ったレーザーモジュールを開発するというものでした。既製品には私たちが求めている性能のレーザーモジュールがなかった事もあり、このような提案をしていただきました。
開発したものは、彩世さんが市販品としてラインモジュール【広角ラインマン】をリリースしたいという事でしたので、専用とまではいきませんが、当社の求める性能に合わせてプロトタイプを開発いただき、ほぼ当社の仕様に合わせたカスタマイズ製品として提供いただきました。
 共信コミュニケーションズの北郷さんは、我々の機器やシステムの事を良く理解していただき、またかなり経験も豊富なので、信頼して提案を聞く事ができます。提案内容は、困っている点を解決する事で、機器がトータルでどうなるのか、またその提案を受け入れる事で、どういう将来像が見えるのか、そこまで考えた内容を持ってきてくださいました。


「INFOOT」とは

開発・試行錯誤

共同開発を始めたレーザーモジュールは、どのくらいで完成しましたか?

 テストやレポートで、試行錯誤していた期間だけなら、1年弱ほどです。共信コミュニケーションズさんにご提案いただいた時期からと考えると、合計で2年程度でしょうか。完成後もブラッシュアップは続けていますので、現在も開発の途中といえば途中です。

試行錯誤する中で大変だった事は何ですか?

 「クラス1」と呼ばれる規格の範囲内で、高い輝度を端まで保たせる事です。レーザーにはその安全性に応じてクラス分けがされていて、当社が使う「クラス1」は目を通っても危険はないのですが、例えば最も危険な「クラス4」の場合は、目どころか、皮膚にあたっても重大な危険を伴います。
クラスを上げてしまえば、簡単に輝度を確保できるのですが、そこを当社では、あくまでも人体に影響のない「クラス1」で、可能な限り性能を上げようと考えており、そこを解決するために、デバイスそのものや、それを操るソフトウェアの改善にかなり苦心しました。

アイウェアラボラトリー様

完成したレーザーモジュールの性能について

新レーザー【ラインマン】は、これまでのレーザーとどのように違うのでしょうか?

 これまで使っていたレーザーモジュールと、まったく同じ形状で、端までレーザー光が弱まらずに届いてくれるようになりました。こちらの写真で見ると一目瞭然ではないでしょうか。

アイウェアラボラトリー様

アイウェアラボラトリー様
旧レーザー(写真上)と新レーザー【ラインマン】(写真下)

良いレーザーモジュールを開発していただいて、また安定供給していただけるので、機器としてはレーザーモジュールのみを交換した形ですが、計測データのクオリティーが大きく向上しました。足の位置がズレてしまうとキレイに計測出来なかったり、足首までしっかりと測れないといった、これまでに抱えていた問題点を解消することが出来ました。

大きく性能を上げた新レーザー【ラインマン】の価格は、どの程度違うのですか?

 価格は変わっていません。共信コミュニケーションズさんと彩世さんの企業努力のお陰で、以前のレーザーの価格と合わせていただいています。彩世さんが、新たなレーザーを時間を掛けて開発いただけたり、そのレーザーを比較的安価に提供いただけるのは、当社の考えに共感いただけたというのが、大きな理由になっているようです。
 お金の話だけではなく、一緒に良い夢を追いかけていける、そういう会社に協力したいという思いを持っていらっしゃるそうで、私たちとしても、そうした会社と繋がり、一緒に仕事が出来た事は、非常に価値のある事だなと感じています。


新レーザー【ラインマン】を導入した事で、クライアントから反響はありましたか?

 いえ、特にありません。「INFOOT」の使い勝手や、パッと見の取れるデータはまったく変わらないので、お客さんから見たら違いは分からないのではないかと思います。

ただ当社としては、現段階でお客さんの驚きを得られなくても構わないのです。今回の新レーザー【ラインマン】の開発と導入には、「満足いくデータを取る」、そして「次世代の機器開発」という、大きな目的があるので、そのためには大きな布石となっております。

「満足いくデータを取る」という部分では、新レーザー【ラインマン】の搭載によってデータのクオリティーは大きく上がりました。また、製品の出荷前に精度検証をするのですが、そこも大きく向上しています。

当社では「INFOOT」の普及率をもっと上げるために、低価格化、取り扱いの簡素化を目指しています。例えば、現状では測定を行う際に、明るい場所でもレーザーがキレイに端まで届くように、足首から下をすべて真っ暗な状態に覆うようにしています。

しかし次世代の「INFOOT」では、足を覆わない状態でも測定が出来るようにしたいと考えています。そのためにはレーザーの輝度の高さと均一性は、必要不可欠です。今回の彩世さんの新レーザー【ラインマン】が導入出来た事は、次世代「INFOOT」を開発する大きな一歩になったと思っています。共信コミュニケーションズさんの提案で、それが具現化出来た事も、私たちにとっては嬉しい事ですね。

アイウェアラボラトリー様
アイウェアラボラトリー様
現状の「INFOOT」では、骨にマーカーを付けた後、足を完全に覆う形で計測を行う

感想・要望

共信コミュニケーションズの良さを教えてください。

 「レスポンス」「提案力」「なんでも相談できる」の3点が良さだと思います。こちらが連絡した際のレスポンスがとにかく早いです。またいわゆる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」もしっかりされています。当社の窓口は、営業担当の北郷さんしかいないので、北郷さんご自身の良さかもしれませんね。

また提案力については、我々の機器やシステムの事を良く理解していただけていて、また経験も豊富なので、信頼して提案を聞く事が出来ます。提案をしていただく事で、新しいアイデアが生まれる土壌にもなっているので、今度もどんどん提案していただきたいと思います。

最後の「なんでも相談できる」ですが、具体的に実現できるか分からないような状態でも、「こういうの解決できる?」と投げてしまう場合もあります。共信コミュニケーションズさんは、様々な事業を展開されていますし、実績も豊富ですので、そうした大雑把な相談でも、解決策を見出して下さいます。

アイウェアラボラトリー様
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左:代表取締役 木村 幸三氏                右:共信コミュニケーションズ 北郷 達也

最後に今後の展望と、共信コミュニケーションズに期待する事について教えてください。

 今は携帯電話を使って足の写真を撮影するだけで、足の形状が測れるアプリが出るなど、新しいトレンドの波が出てきています。まだまだデータとしては満足出来るものではありませんが、新しいテクノロジー、製品、サービスはどんどん出てきています。
 そんな中、「INFOOT」という装置をどう進化、変化させていくのか、サービス展開なども含めて、そうした部分を共信コミュニケーションズさんと一緒に考えながら、進んでいきたいなと考えています。とりあえずは、より低価格に、扱いをより簡素にした次世代の「INFOOT」の開発に向けて、一緒に頑張ってもらいますので、それに向けた新しい提案などもお願い出来ればと思っています。

アイウェアラボラトリー様
左から 取締役 内海氏、 代表取締役 木村氏、 取締役 島田氏、 木村氏、木村氏
取材制作:株式会社カスタマワイズ http://www.customerwise.jp/

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