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株式会社倉敷ケーブルテレビ様 高い運用性が話題「オリジナルOTC」

~高い運用性が話題 倉敷ケーブルテレビ「オリジナルOTC」~

倉敷ケーブルテレビ(KCT)が4月に更新したスタジオサブ(Aサブ)のシステムが話題だ。(株)レスターコミュニケーションズ(レスター)が担当した同設備では新たに導入したOTCをフルに活用して、生番組を効率的に放送している。新たに構築したニュースOTC(One Touch Controller)を中心に概要を聞いた。
(取材:月刊ニューメディア編集部)

株式会社倉敷ケーブルテレビ様
HP:https://www.kct.co.jp

■倉敷ケーブルテレビ概要 加入世帯:93,857/加入率:47.2%(2023年4月末時点)
コミュニティチャンネル:『KCT NEWS』
●月~木 初回17:00~(リピート放送)/28分尺
●金~日 初回17:00~(リピート放送)/13分尺

情報番組:『トクもりっ』
●毎週金 初回12:00~(リピート放送)/43分尺

 

お話しをうかがった方

株式会社倉敷ケーブルテレビ 放送制作部メディア編成制作課 藤原崇氏
              放送制作部報道制作課 課長・岡村祐紀氏

 

KCTのコミチャン

KCTは1980年代に水島有線放送として設立した岡山県のケーブルテレビ事業者で、コミュニティチャンネル(コミチャン)の地元ニュース番組を開始。2007年に現在の社屋(KCT情報センター)に移転し、その年からニュース情報番組『KCTワイド』のHD生放送を開始している。
2016年に放送を開始した情報番組『トクもりっ』を含め、コミチャンの生放送に強いこだわりを持つ。「驚愕するニュースやドラマではなく、住民や隣人の出来事を報じること。地元の民放局が扱わない内容もきちんと伝えていくことを放送基本理念に掲げています」(放送制作部メディア編成制作課·藤原崇氏)。
自社制作のニュース·情報番組に強い意識を持つKCTだからこそ、今回の更新は極めて重要な意味を持っていた。スタジオ(Aスタジオ)と照明のLED化や、テロップ関連なども更新されているが、最も重視された一つがAサブにおけるOTCシステムの更新である。
「コスト面を抑えつつ、従来の使い勝手を維持し、なおかつ必要な機能を拡充するという条件に照らし合わせた上で、レスターの提案が最適と判断しました」(藤原氏)。

報道スタジオ

照明のLED化に対応した報道スタジオ

 

使い勝手にこだわり“一から構築”したOTC

レスターの提案は「KCTに最適なオリジナルのOTCを一から組み上げる」であった。従来のOTCの使い勝手を維持しつつ、必要な機能を追加し、不要な機能を削減する。「大切なことは、KCTが一番使いやすいシステムを用意すること。そのために最初から詳細な提案書を用意し、導入まで多くの打ち合わせを重ねてきました」(レスターコミュニケーションズ 第二営業部門近畿営業所1グループ長·片岡大氏)。
UI·UXの面で従来システムに近いものを用意した上で、従来は別のコントローラで使用していた再撮用モニタ制御機能を加えたり、生放送中におけるVTR送出を事前予約なしで差し込めるようにしたりと、「コミチャン生番組にこだわるKCTに最適なシステム」が導入された。
「例えば、テロップ出しを操作するつもりが間違って(番組)『進行』のボタンを押してしまう、といったミスがあった場合でも、タッチパネルから本来走らせていたVTRを3秒以内に選択すれば元に戻れるようになり、運用の安定性が高まりました。また、送出用と収録用のサーバ(いずれもXDCAMステーション)をフレキシブルに運用できるようになり、収録用サーバに入った素材でも事前に組み込むことなく呼び出せます。生放送のニュース番組において、より安定かつ柔軟な運用ができるようになりました」(放送制作部報道制作課課長·岡村祐紀氏)。
実際、ほかのケーブルテレビ事業者から問い合わせもあるなど、レスターにとっても「コミュニティ生番組にこだわるほかの事業者にとってもモデルケースとなり得るシステム」(片岡氏)と評価しているようだ。
自社製品での「囲い込み」にこだわらない、ベンダーならではの柔軟性が生んだケーブルテレビ事業者向けのOTCシステム。低コストでユーザーニーズに応える運用性を実現するという設備更新のアプローチは、ケーブルテレビ設備の今後の更新に心強い影響となるだろう。

右から放送制作部メディア編成制作課・藤原崇氏、同部報道制作課 課長・岡村祐紀氏


(月刊ニューメディア 2023年 9月号掲載)
 

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

 

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