導入検討・運用のポイント|バーチャルプロダクション(VP)システム

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バーチャルプロダクションシステムに関する疑問やお悩みについて
業界のプロがお答えします

 

ビジネスシーンの変化やデバイスの進化にともない、動画コンテンツへのニーズが高まっています。
しかし、品質や鮮度の高いコンテンツの絶対数が不足しており、ニーズに応じた作品を量産するための環境も整っているとは言えません。

そのような状況を背景に、今、バーチャルプロダクション(以下、VP)を活用したコンテンツ制作への注目度が高まっています。しかし、国内においてVPを活用できる環境はまだ限られているのが現状です。

レスターコミュニケーションでは、地域や予算に縛られることなく、手軽に適正なコストで表現力豊かなコンテンツの制作を促すため、これまでよりもコンパクトでコストパフォーマンスに優れたVP環境を実現するためのシステムの提供を開始しました。導入のご検討から、機器の選定、設計・施工、保守まで ワンストップでサポートいたします。

今回は、多くのお客様からいただく疑問やお悩みについて、Q&A形式でお答えします。


私たちがお答えします

  • 大関 慶明

    株式会社レスター 
    第三営業部門 システム営業部
    ビジョン推進プロジェクト課 マネージャー

    高精細LEDビジョンのプロフェッショナルとして、幅広い用途のLEDビジョン取扱い経験を有する。

  • 本澤 賢士

    株式会社レスター 
    第一営業部門 放送営業二部
    営業一課 リーダー

    放送・映像業界にて、プロフェッショナルな映像制作の現場で用いられるカメラや編集システムの提案・販売を行う。

バーチャルプロダクションに関するお悩み・ご質問


Q1
VPシステムのメリットについて教えてください。

大関 VPは演者や小道具など現実の「被写体」と仮想空間の「背景」を同時に撮影し、リアルタイムで合成する新しい撮影技法です。最近では国内外を問わず、映画やテレビドラマ、CM撮影などでの活用が進んでいます。

本澤 VPでは、動画や写真、3D画像などのデータを背景に使用します。そのため、撮影ロケが不要となり、様々なメリットが見込めます。
たとえば、移動時間や移動費用、人件費を削減できるとともに、天候や時間帯に左右されないため撮影スケジュールをコントロールしやすくなり、制作期間の短縮も見込めます。
屋内の撮影に関しても、セットなどを組み立てる必要がなくなるので、同一場面の撮影やセットチェンジを行う際にスタジオの稼働率を高めることができます。
また、撮影ロケやセットの組み立て・廃棄が不要になれば、CO2の排出量削減にもつながり、VP施設だけでなく、そのような環境で制作されたコンテンツは、企業や作品のイメージ向上やブランディングにも貢献することが期待されます。

大関 これまで被写体と背景画像を合成するのには、クロマキーなど単色の背景で被写体を撮影し、後から背景の映像を合成する手法が一般的でした。
VPを用いれば被写体と背景(LED)を同時に撮影できるため、撮影後の合成作業を省くことができ、制作コストや編集時間の短縮、さらにはクリエーターの働き方改革にもつながると期待されています。
演者側も背景画像を確認しながら、より自然な形で説明や演技ができるようになり、その場ですぐに合成映像を確認できるので、やり直しや変更へも柔軟に対応することが可能です。


Q2
レスターコミュニケーションが提供するVPシステムについて教えてください。

大関 VPシステムは、一般的には現状まだ一部の大がかりな施設やスタジオなどでしか利用できず、一般の映像クリエーターや企業が手軽に利用できる状況にはありません。
レスターコミュニケーションでは、より手軽に利用しやすく、多彩な表現を可能にするコストパフォーマンスに優れたVPシステムの提供を開始しました。これまでより安価にVPを活用できるスタジオや施設が増えることで、VPを活用した映像コンテンツを自由に制作できる環境が広がることを期待しています。

VPシステム デモの様子


Q3
なぜ、コストを抑えたVPシステムを提供できるのでしょうか?
本澤 「LEDディスプレイ」「カメラトラッキング」「CGレンタリング」というVPに必要な3つのキーシステムをレスターコミュニケーションが独自に検証し、最適な組み合わせを図ることで導入・運用コストを抑えることができます。

●背景の画像を表示する「LEDディスプレイ」には、コストパフォーマンスの高い海外製の大型LEDディスプレイを採用しています。

●「カメラトラッキングシステム」には、慣性計測ユニット(IMU)を搭載したステレオカメラを用いて、
 従来の光学式マーカーよりも低コストな環境でカメラトラッキングを実現しています。

 ※慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit):被写体の姿勢や軌跡を計測。加速度や角速度といった3次元の慣性運動を計測する装置

●「CGレンタリングサーバー」には、ロイヤリティの不要なゲームエンジン(Unreal Engine)を採用しています。


Q4
VPシステムを導入したいが、自社で使いこなせるのか、運用できるのか不安です。

大関 レスターコミュニケーションではVPシステム機器の導入からアフターサポートまでをトータルで支援しています。導入にあたっては、全国に設けている営業拠点が窓口となり、VPシステムだけでなく音響や照明など設備も合わせて対応いたします。
導入機器の保守・サポートに関しては、サポート専門のグループ会社「株式会社レスターソリューションサポートが、安心で最適な保守・サポートプランを提案させていただくことで、導入施設様や企業様の不安を解消し、スムーズな運用を支援いたします。

本澤 VPシステムに使用されるLEDディスプレイを実際に見て、触って、体験していただけるショールーム「Rester Vision Park(予約制)も開設しており、導入検討時にLEDディスプレイの繊細かつダイナミックな表現をご体感いただけます。

大関 レスターは半世紀以上にわたり、映像・音響・情報通信に関するビジネスに携わってきました。
レスターのVPシステムは、その経験とノウハウをベースに最適な機器を組み合わせた高品質なVP環境を、撮影スタジオ様だけでなく、一般企業様や教育機関様でも導入しやすい価格帯で実現した先進のソリューションとなっています。

 
Q5
今後、VPシステムが導入しやすくなることで利用シーンはどのように広がっていくでしょうか。

大関 従来のVP設備は導入や運用にコストがかかるため、収益性の高い映画やドラマ、CMの撮影需要やイベント配信などにおける利用が中心になると考えられてきました。
一方、安価に導入・利用できるVP設備が普及すれば、比較的予算規模の小さな音楽ライブやオンラインイベントなどのリアルタイム配信をはじめ、ゲームやデザインのレビュー、学習用教材のシミュレーションなど、幅広い分野や用途での活用も見込まれ、一般企業における商品やサービスのプロモーションコンテンツやイベント配信など、エンターテイメント以外での利用も拡大すると期待されています。
そして、レスターコミュニケーションのVPシステムは、コストや制作期間の短縮だけでなく、先進的な技術を活用したコンテンツ制作環境を提供すると同時に、業界全体の技術力向上に貢献することで、映像クリエーターへ新たな価値を創造することを目指しています。


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* 取材日時 2022年12月 
* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。 

 

レスターは
VPシステムの導入ご検討から、機器の選定、設計・施工、保守まで
「ワンストップ」でサポートいたします!!

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バーチャルプロダクション(VP)システム

「VPを導入するには多額の投資が必要だから無理」とあきらめる前に、コストパフォーマンスを重視したVPシステムをご検討ください。


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