MS-1147は、車載用電子機器のハーネス等から伝わるノイズに対する耐性試験用ソフトウェアです。電流注入プローブを用いてワイヤーハーネスに有効妨害信号を注入するBulk Current Injection試験をサポートします。
■ 基本性能
・挿入損失測定
電流モニタ用プローブやアッテネータ等の特性やロスを測定します。
・パラメータ測定
供試品が無い理想状態での試験システム全体の特性を測定します。
・イミュニティ試験
電流注入プローブに供試品を繋ぎ、ノイズを与えることで供試品の耐性能力を調べます。ノイズの与え方として、
・ 置換法(パラメータ測定の結果を利用)
・ 閉ループ法(電流モニタ用プローブで実測)
から選ぶことができます。
■ 作成した条件を登録する事で簡単に試験ができる
一度作った条件を保存しておくと、次回よりその条件を再利用することができます。これにより試験手順の簡略化を実現し、条件の設定ミスを軽減できます。
■ 複数の条件を連続して実行
試験レベルや変調方式の異なる複数の条件を作成しておき、まとめて選択すれば一括で試験ができます。自動監視機能等と組み合わせることで、無人で様々な試験をすることが可能となります。
■ 複数の周波数設定ができる
周波数の掃印方法としてリニア/ログ方式を採用しています。これ以外にも固定の周波数だけ試験する方法とこれらを組み合わせた方法を選ぶことができます。
■ 複数システムの組み合わせが可能
試験のレベルや規格の内容等によって計測器の組み合わせを変えたい場合でも簡単に機種変更ができます。あらかじめ組み合わせを複数登録しておけば、開始時に1つ選ぶだけです。
■ 誤動作の自動認識機能
電圧計やCANレコーダを使用することで供試品の動作状態を調べることができます。正常動作範囲を外れない限界レベルを調べることも可能です。